VMWareにArch Linuxを入れてみた
VMWareにArch Linuxを入れてみました.
バージョンは2014.08.01でした.
参考にしたURL
実は簡単Arch Linuxのインストール手順!
Arch Linux の Install まとめ
1. キーボード配列を読み込み
私はへっぽこなので,JP106配列に設定します.
root@archiso ~ # loadkeys jp106
2. パーティションを分割
パーティションを切ります.
主に必要なのはswap,/boot,/ (root) の3つ.必要に応じて/homeや/varなどを切り分けます.
ここで使うコマンドが3つ.
- cfdiskまたはcgdisk : パーティションを分ける
- mkfs : ファイルシステムを構築する
- mount : マウントポイントを作成する
(i) パーティション分け
cfdiskとcgdiskのどちらを使うかは,パーティション方式をMBRにするかGPTにするかの違い.
自分はGPTでパーティショニングをしました.
root@archiso ~ # cgdisk /dev/sda
起動したらCUIの画面が出てくるので,nコマンド(New)で対話しながら新しいパーティションを作成.
全て作成し終わったらw(Write)コマンドで設定を書き込んで終了(Quit)
(ii) ファイルシステム構築
次はmkfsコマンド系でファイルシステムを構築します.
swap領域以外のデータを扱うパーティションで行います.
今回はext4でフォーマットしようと思うので,mkfs.ext4コマンドを利用します.他にも例えばntfsを使いたい場合はmkfs.ntfsのようなコマンドがあります.
root@archiso ~ # mkfs.ext4 /dev/sda2 (boot領域のファイルシステム構築) root@archiso ~ # mkfs.ext4 /dev/sda3 (root領域のファイルシステム構築)
(iii) スワップ領域を設定
swap領域を設定して有効化します.
root@archiso ~ # mkswap /dev/sda1 (swap領域を/dev/sda1上に作成) root@archiso ~ # swapon /dev/sda1 (swapを有効化)
(iv) マウント
マウントポイントを作成します.
root領域を/mntに,boot領域を/mnt/bootにマウントします.
ただし,"/mnt/boot"のようにファイルが存在しない場合はマウントできないので,mkdirで新しくファイルを作ります.
ファイルが存在しないと"mount point /mnt/boot does not exist"と怒られます.
root@archiso ~ # mkdir /mnt/boot (boot領域をマウントするためのファイルを作成) root@archiso ~ # mount /dev/sda2 /mnt/boot (boot領域を/mnt/bootにマウント) root@archiso ~ # mount /dev/sda3 /mnt (root領域を/mntにマウント)
これでインストール先のハードディスクに関する設定が完了です.
3. ネットインストールのための準備
インターネットからインストールファイルを落としてくるので,そのための設定をします.
(i) ネットワーク設定
インストールディスク(ISOなど)を使うと,起動時に勝手にDHCPが有効化されます.
IPの固定など特別な設定が必要な場合は,ネットワーク設定のページを参考にして設定しましょう.
pingでネットワークに接続できるか確認しておくと良いでしょう.
root@archiso ~ # ping www.archlinux.org
(ii) ミラーリストの書き換え
日本でインストールする場合,ミラーから日本のサーバーが選ばれるように順番を入れ替えておくと良いです.(必須ではありません)
リストは/etc/pacman.d/mirrorlistにあります.
root@archiso ~ # vi /etc/pacman.d/mirrorlist
Score:1.7と1.8の部分に日本のサーバが一つずつあるので,どちらか1つを2行分コピーして上に持ってきます.
4. インストール
いよいよインストールしていきます.
(i) OSのインストール
pacstrapコマンドを利用してパッケージをインストールします.
baseパッケージとbase-develパッケージを入れましょう.
root@archiso ~ # pacstrap /mnt base base-devel
(ii) fstabの生成
ファイルシステムやディスクパーティションなどの設定を記述したファイル(fstab)を/etc/fstabとして生成します.
root@archiso ~ # genfstab -p /mnt >> /mnt/etc/fstab
/mnt/etc/fstabを開くと,/ (root)とswapの設定が書き込まれているはずです.swapが無い場合は2.(iii)でswapを有効化してないと思われます.
(iii) ホストの設定
ルートディレクトリを/mntに変更します.
root@archiso ~ # arch-chroot /mnt sh-4.3#
シェルが起動します.
シェル上でホスト名・タイムゾーン・ロケール・キーマップ等を設定します.
sh-4.3# echo "<ホスト名>" > /etc/hostname (ホスト名を設定) sh-4.3# ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime (時間をTokyoに設定) sh-4.3# sed -i -e 's/#ja_JP.UTF-8/ja_JP.UTF-8/' /etc/locale.gen (ja_JP.UTF-8のコメントアウトを外す) sh-4.3# sed -i -e 's/#en_US.UTF-8/en_US.UTF-8/' /etc/locale.gen (en_US.UTF-8のコメントアウトを外す. ibusでlocale.Errorになる) sh-4.3# locale-gen (ロケールを設定する) sh-4.3# echo "KEYMAP=jp106" >> /etc/vconsole.conf sh-4.3# echo "FONT=Lat2-Terminus16" >> /etc/vconsole.conf
最後に,ルートのパスワードを設定して,ログアウトします.
sh-4.3# passwd sh-4.3# exit
5. ブートローダのインストール
arch-chrootの後,grubパッケージをインストールします.
root@archiso ~ # arch-chroot /mnt sh-4.3# pacman -S grub
grubをディスクにインストールします.boot領域の指定を忘れずに.
“–force"オプションを付けないと,"/sbin/grub-setup: error: will not proceed with blocklists"というエラーが出てしまいます.
sh-4.3# grub-install --force --recheck /dev/sda
grubの設定をboot領域に書き込みます.ついでにログアウトします.
sh-4.3# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg sh-4.3# exit
これでブートローダーの設定は完了です.
6. 後処理
2.(iv)でマウントした場所をアンマウントしておきます.
root@archiso ~ # umount /mnt root@archiso ~ # umount /mnt/boot
再起動してインストールは完了.
root@archiso ~ # reboot
7. Linuxとしての設定
長くなったのでつづきを後日書きます.
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